建材、ろ過材、断熱材、絶縁体、研磨剤、乾燥材などなど、たくさんの使い道がある珪藻土。
これらの機能は珪藻土の構造と成分からもたらされます。
構造 ・・・ 中空構造であるため軽く、空気や水を含むことができる。粒子状であるため加工・成形もしやすい。
成分 ・・・ 二酸化ケイ素(シリカ)であるため硬く、化学的にも安定である。
走査電子顕微鏡で覗いてみると、色々な形があって、まるでおもちゃ箱みたいです。
この珪藻土が、じつは化石だってご存知でしたか?
ミクロ探偵団「0.1mmの芸術家」でも取り上げている微生物の一種「珪藻」の化石なのです。世界各国に広くに分布しており、日本からも大量に産出します。資源小国とも言われる日本では、石灰と並んで自給可能な貴重な資源でもあります。
またノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベル。彼が発明したダイナマイトは、爆薬であるニトログリセリンを珪藻土に染み込ませ、より安全に使えるようにしたものです。しかし珪藻土の化学的な安定性は爆弾という用途には不利であり、既に100年も前から作られていないそうです。